書き言葉と話し言葉

実は今回,口述筆記のようなことをしてみました.
昨晩,ゼミの後の食事の時のことです.以前,会話を収録してそれを書き起こすという課題を課された後輩のために,疑似対談をしたことがあったのですが,その時,どうやら私の発話がかなり流暢だったという話を聞きました.録音すると分かるのですが,会話時の発話は,一般に,いいよどみや言い間違いなどがかなり多く,書き起しをすると結構大変なのです.ただ,私の場合,そういうものが少なくて,書き起しが非常に楽だったということでした.自分で内省してみても,あらかじめ目の前に書いてある台詞を読んでいるような感じでしゃべっていることが時々ありますので,その時もそんな状態だったのかなと想像しています.
どうやら私の場合,話し言葉の方が圧倒的に得意らしく,一旦話した言葉を書いていく方がはるかに文量が多いようです.これは明らかに入力,頭からすると出力ですが,の速度が遅いからでしょうね.普段,文章を書くとき,思い浮かんだことの10分の1も書かないうちに時間が経ってしまって,内容を忘れてしまうということが,文章をあまり長く書けない原因のような気がします.しばらく,この方法で文章を起こす練習をしてみて,どのくらい違いがでるか試してみようと思います.今のところ,この方法だとたくさん書けるのはいいのですが,校正に時間がかかるのが難点ですね.今回の二つのエントリ,話して書き起こすのに10分,校正10分はちょっとかかりすぎかと.