卒業

しまうま氏に紹介され、5回生の春から丸五年間勤めてきた塾の講師を今日付で退職しました。留年して一番金銭的に苦しかった時期に雇ってもらえたので、非常に感謝しています。もちろん、金銭的な問題以上にいろいろな勉強になったことに感謝の気持ちでいっぱいなのです。

小学生という微妙な年齢に加えて、中学受験指導という難しい仕事でしたが、それだけ「教育」について考える機会がありました。嫌がる子供に無理矢理勉強させたり、実力に合わない志望校を考え直すよう説得したり(これは保護者に対してですが)。その都度、仕事と割り切ってやってきましたが、これが正解なんてものはないので、どうしてもあの時の選択はよかったのかなぁと思うこともしばしばでした。

ところで、小学生は高校入学以降、直接話す機会なんてなかったので、異文化交流としてもなかなか興味深いところがありました。一番驚いたのは、今や小学校でも2chの話題は当たり前だったということでしょうか。モナーとかギコ猫は日常の話題に上る普通のキャラクターなのです。ピ○チューとかはもう古いんだとか。確かにそうですが…。

「面白Flash*1は、新作が上がると次の日にはすでに話題になっていて、知らないと話に入れてもらえないとかなんとか。知らないと話に入れてもらえないというところは、昔と変わっていない気がしますが、対象はずいぶんと変わってしまったものです。

でも、家庭へのパソコンと常時接続の普及率を考えるとこういうことは全然不思議じゃないわけです。むしろネットの話題が大人だけのものと考えていた自分の認識を改めるいい機会でした。もっとも男の子に聞いたら、なんだそれ、という反応もあったので、過度の一般化は避けますが。

なんだかとりとめがなくなりましたが、ありがとうございましたということです(なんじゃそりゃ)。お礼として、新書と文庫を数冊寄贈。

*1:「楽しい国語」シリーズとか